12月はじめにミルフォード・トラックを4日間歩いてきました。ミルフォード・トラックには人数制限があり、Ultimate Hikes社が運営するガイド付きウォーク50人、個人ウォーク40人の1日90人が上限で、特にガイド付きウォークは翌シーズンの予約がはじまると同時に完売状態です。私も1年前に予約しました。ガイド付きウォークは4泊5日でUltimate Hikes 社が所有するロッジに泊まり、最終日はミルフォード・サウンドのクルーズが組み込まれています。ロッジは個室と相部屋がありますが、個室はリゾートホテル並みの快適さです。朝食はバイキング形式、夕食はちゃんとしたコース料理でメインは3種類から選べるので、夜のブリーフィングのときに希望を聞かれます。ランチは朝食のときに各自サンドイッチなどを自分で作ります。今回の50人、実際は1人キャンセルがでて49人のうち、日本人はシニア女性の登山仲間5人組と大阪の夫婦、そして我々の9名でした。今回は韓国人がいませんでしたが、最近は日本人よりも韓国人が多いとか。他にオーストラリアとNZが多く、英国はじめ欧州、アメリカ、シンガポール、香港といった参加者でした。朝食や夕食が同じテーブルだったり、一緒に歩いたりしていると自然と仲間意識が芽生え仲良くなります。初対面のときは近づきにくく感じた外国人も、話してみるととても親しみを持って接してくれました。後半はファーストネームで声を掛けてきてもらうことも多くなります。参加者の傾向としてスキーヤーが多く、日本のスキー場のことをよく知っていました。なかにはニセコ、白馬、野沢に3度スキーに行ったというオーストラリア人女性もいました。活動的で、自然を愛し、優しい人たちが多い楽しいトレッキングでした。
何より良かったのは、奇跡的に雨に降られなかったこと。4日目は曇りでしたが、他の日はいい天気で、前の週、翌週は大雨にあったようです。ミルフォード・トラックの雨は、普通に膝まで浸かるようです。
12月3日(1日目)
朝クイーンズタウンのUltimate Hikes 社のオフィスからバスでテ・アナウ湖に。途中アルペンカフェでランチ休憩を取り、テ・アナウ湖をボートで渡り、ミルフォード・トラックのスタート地点であるグレイド•ワーフに上陸。1.6キロ20分程歩いて初日の宿泊地点グレイトハウスへ。
12月4日(2日目)
グレイドハウスからポンポローナロッジまで16キロ。標高差200メートルの緩やかな上り。クリントン川及びその支流を右手に見ながら整備された道が続く。
12月5日(3日目)
ポンポローナロッジからクインティンロッジまでhメートル上り、そこから800メートル下る一番の難所。クインティンロッジ到着後、サザーランド滝まで往復するが、1時間半掛かるので16時半までにクインティンロッジを出発しないと足切りされることに。
12月6日(4日目)
クインティンロッジからサンドフライポイントまで21キロの標高差200メートルの緩やかな下り。サンドフライポイントからボートでミルフォード•サウンドを渡り、バスでマイターピークロッジへ。夕食はみなさんおしゃれしてパーティ。
12月7日(5日目)
ミルフォード•サウンドクルーズの後でバスでクィーンズタウンへ。希望者はヘリコプターでクィーンズタウンに戻れる。10人ほどがヘリを選択。
クイーンズ・タウンのUltimate Hikes社のオフィスの前に9:15集合。ブリーフィングのあと大型バスで9:45にテアナウに出発
テアナウ手前のアルパインカフェでランチ。バイキング形式で好きな食べ物を取り、屋外のテーブルでオーストラリアからの夫婦と一緒に食べる。
テアナウ・ダウンズからボートでテアナウ湖を1時間わたり、グレイド・ウォーフに。
グレイド・ウォーフ上陸
グレイドハウスまでの20分程度のトレイル。
初日の宿泊場所グレイドハウス。
グレイドハウス前のクリントン川とSuspension bridge
グレイドハウス到着後にガイドとネイチャーウォークに。テアナウ湖に流れ込むグレイドハウス裏手の川。
2日目のトレイル開始。全長33.5マイル(54キロ)のミルフォード・トラックには1マイルごとに標識が立っている。1マイル目の標識。
人懐っこいロビン
午前中の休憩場所クリントン・ハット(個人ウォークの宿泊所)からみたザ・センティネル。ミルフォード・トラックはこの左手の谷をいく。
クリントン川を脇をすすむ
クリントン川とミッチェルソン山
トレックはクリントン川本流から左手のクリントン川支流に沿って歩くようになるとコケが覆うブナの密生するザ・ブラック・フォレストへ
左手は花崗岩のザ・ロング・クリフが続く
昼食場所のヒレレ滝小屋の近くのクリントン川。大きなマスがいる。
Hidden Lake 方面へ
Hidden Likeのすぐ先にあるプレーリー滝。オージーが率先して泳ぐ。ここで泳ぐためにランチを早く切り上げたのだと分かる。
ザ・プレーリー(大平原)
ザ・プレーリーの左手にあるキャッスル山。ちょうど氷河でアバランチが発生しダイナマイトが爆発したような音が響いた。
2日目の宿泊場所ポンポローナ・ロッジ。食事がおいしい。ワインやピールも注文可能。
ミルフォード・トラック3日目。今日も快晴。
3日の休憩場所ミンタロ小屋(インディペンデント・ウォーカーの宿泊場所)
ミンタロ小屋からキャッスル山
15マイルの標識あたりから急な登りに。今日は600メートル登り、800メートル下る。
歩いてきたトレイルを振り返る
ケア
マッキノン峠へと続く
マッキノン峠
マッキノン峠とエリオット山
マッキノン峠小屋
これからクインティン・ロッジまで800メートルの下り。17マイルの標識。
土砂崩れにより迂回路に
モレイン・クリーク
3日目の宿泊場所クインティン・ロッジ。すべてのロッジには乾燥室があり、数時間で洗濯物が乾く。
15時前にクインティン・ロッジに着いてサザーランド滝に。夕食に間に合わなくなるので、16:30までにクインティン・ロッジに着かないとサザーランド滝に行けない。往復1時間半以上かかるので、ちょっと大変。
4日目は雨予報だったのでカッパを着て出発。結局雨には降られなかった。25マイル(全長33.5マイル)標識。
休憩場所のダンプリング小屋の近くの川に大ウナギ
アーサー・リバー・スウィング・ブリッジ。ダンプリング小屋の近く。
マッケイ滝
4日目はほぼ平らな道。ただし21キロと長い。
爆発物を使って道を拓いたらしい
河口が近づく
ジャイアント・ゲイト滝。ここでも泳ぐ強者が・・・
ミルフォード・トラック33.5マイル完歩!競っているわけではないが、49人中13番目・14番目にゴール。ミルフォード・サウンドを渡る最初のボートには17人まで乗れる。
4日目の宿、マイター・ピーク・ロッジ。この日はミルフォード・トラック完歩のお祝いパーティ。事前に荷物をこの宿に送ることができるので、ガイドも参加者の多くが少しおしゃれして参加。残念ながら我々は普段通り・・・。
5日目はミリフォード・サウンド・クルーズ
ミルフォード・サウンド・クルーズ